RESILIENCE
災害時の水源確保
水道が止まっても、地下水は止まりません。断水のあいだ、施設の機能を落とさずに動かし続けるための水源です。
断水は「数日」では終わらなくなっている。
阪神・淡路大震災と東日本大震災では、電気はおよそ1週間、水道はおよそ4週間でほぼ全域が復旧しました。この数字が、長らく災害対策の前提でした。
その前提は、いま崩れています。
約1ヶ月
令和6年能登半島地震の停電の復旧まで
約5ヶ月
同じく、断水の解消まで
4週間
阪神・淡路/東日本での水道の復旧目安
令和6年能登半島地震では、停電の復旧に約1ヶ月、断水の解消には約5ヶ月かかりました。道路が寸断され、地中の配管が広範囲で壊れると、復旧は月単位になります。備蓄で乗り切れる長さではありません。
受水槽の水は、何日もつのか。
多くの施設は、受水槽に1日分から数日分の水を貯めています。断水したとき、使えるのはそのタンク1杯ぶんだけです。給水車が来るまでの数日は持ちこたえられても、月単位の断水には届きません。
地下水は、地上の被害を受けない
地下水は、地表から100メートル近く下の層から汲み上げます。地上の配水管が壊れても、水源そのものは無傷です。非常用発電機に浄水設備をつないでおけば、停電中も給水を続けられます。
水が止まると、何が止まるのか。
病院・大学病院透析・手術・滅菌・給食。水が止まると、そのまま診療が止まります。
自治体・公的施設庁舎の機能と避難所の運営。避難所になる施設が断水していると、受け入れそのものができません。
工場生産ラインと洗浄工程。操業が止まれば、復旧後も納期に響きます。
商業施設・ホテル客室・厨房・トイレ。営業の可否がそのまま水に懸かります。
大学・研究機関実験と冷却。止められない実験がある施設ほど、水源の二重化が要ります。